TeXShop マクロとマクロエディタは宍倉光広さんによるものです。デフォルトの LaTeX マクロは宍倉光広さんと小川弘和さんが作成しました。デフォルトの ConTeXt マクロは Hans Hagen さんによって作成されました。

タイプセットエンジンの選択によって、利用できるマクロは異なります。エンジンを LaTeX にした場合、LaTeX に適した一連のマクロが表示されます。エンジンを ConTeXT にすれば、ConTeXt 用のマクロが表示されます。TeXShop をインストールした当初は、この2つのエンジン用のマクロだけが入っています ; LaTeX 用のマクロは、ConTeXt を除くすべてのエンジンに対して表示されます。

マクロには2種類あります。ひとつは TeX のソースファイルに文字列を挿入するものです ; こうしたマクロは LaTeX パネルのボタンと似ています。もうひとつのマクロは AppleScript のスクリプトを実行します。

マクロは ~/Library/TeXShop/Macros/Macros_Latex.plist と ~/Library/TeXShop/Macros/Macros_Context.plist に格納されています。TeXShop を起動した際にこれらのファイルがなければ、デフォルト・マクロのファイルが前述の場所に作られます。これらのファイルはごく普通のテキストファイルなので、TeXShop で開いたり調べたりできます。これは通常は不必要なことです──というのも、マクロエディタで扱うのがいちばんですから。

Macros_Latex.plist と Macros_Context.plist に格納されているマクロは、それぞれのタイプセットエンジンが選択されているときにマクロエディタで修正できます。しかしもし TeX のような他のタイプセットエンジンが選ばれているときには、マクロエディタは、デフォルトの LaTeX マクロのセットをユーザが TeX 用に定義したセットに置き換えます──その結果は Macros_Tex.plist に保存されますが、もとの Macros_Latex.plist は変更されずに残ります。

あなたが便利なマクロを定義し、それを他の人たちに渡したいと思ったときは、マクロエディタを開き、マクロメニューから「選択したマクロをファイルに保存...」を選べばよいだけのことです。保存先はいずれの場所でもかまいません。マクロを配布するには、このファイルを送ります。

他の人たちが作成したマクロをマクロリストに追加するには、マクロエディタを開いたうえで「ファイルからマクロを追加...」を選択します。その後マクロエディタを使ってマクロを好きなように配列します。

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